QLOOKアクセス解析

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

敗者の美学

釈然としない事がある。

最近の大きなレースになるとマラソン選手はペースメーカーをよく起用する。記録を出すためには好都合でしょう。だが、そもそもマラソンという競技は孤独との戦いといわれてきた。


孤独に打ち勝って走ってこそ記録にも値打ちがある。「孤独のランナー」という歌もあった。「長距離走者の孤独」という本もあった。


ペースメーカーの先導で走って出すような記録は、本当にその選手の記録と言っていいのか疑問に思う。


フェアプレー精神が求められているスポーツ競技で、こう言う事が公然と行われているのは決して良いことではない。


世の中が多様化してくると、いろいろな価値観が併存するようになる。自分と正反対の価値観も認めなければ生きていけない。


考えに柔軟性が求められるし必要になってくる。ここまではいいのだが、一歩間違うと世の中全体がおかしな方向へ進みかねない。


故は、声の大きいほうがどうしても強くなるから。今はそういう危険性が出てきている。


いい例がオリンピック。メダルを取ったか取らないかで、選手の待遇には天地の差が出る。


メダルを取ると英雄扱いされ、収入も大幅に増えるが、敗退した選手は忘れられる。だから出場する選手はメダルが欲しいと切実に思う。


その結果、薬物を使ってでも・・・・という選手が出てくることになる。


オリンピックの選手の成績の差など、もともと紙一重なものであることは疑う余地はない。記録を見れば歴然としている。


出られるだけでもすごいのがオリンピックなのに、今その価値観は見捨てられようとしている。


参加することに意義を認めた”クーベルタン男爵”も草葉の陰で泣いているに違いない。




日本には敗者の美学というものがある。勝つのもいいが、負けることにも一定の価値を見出してきた。


平家物語などは、そうした日本人の心をよく表わしている。


何故負けても価値があるのか、勝敗には時の運もあるからだろう。勝負では強い者や正しい者が常に勝つとは限らない。


勝って当然なのに負ける事もあるが、そういう敗者もちゃんと認めてやろうという気持ちが日本人には強い。日本人の美学でもある。


戦争が終って日本の負けが決まったとき、多くの人が、間違った戦争だったと言い出した。


それまで戦争に賛成し、協力してきた人間までもが、本当は反対だった、負けると思っていた、負けてよかった、などと言い出した。


そのとき評論家の小林秀雄は、”僕は無知だから反省などしない、利口な奴はたんと反省してみるがいいじゃないか”、と言い放った。これは潔い態度です。


何事においても、たとえ内心でまずかったかな、と思っても、言い訳や弁解を一切しない。


人間の生き方としてはこちらの方がはるかに美しく上等の様な気がする。




おしまい。


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

1. 残心

全く同感です。

私は、柔道の試合で、

柔ちゃんこと谷亮子さんが、メダルを取る勝負を決めた瞬間に、

両手を挙げてガッツポーズをとる姿に、大変ガッカリした記憶があります。

まず、相手に対して大変無礼である事

次に、武道家として隙だらけである事


剣道には、

「残心」

が、あります。


日本柔道を代表する選手が、柔の道(心)を備えていない。


そう思いました。


日本では、

「負けるが恥じと思うなよ、勝も負けるも時の運なり」

とも言います。


敗者の美学を知ってこそ、勝者の美学が生きるのだと思います。


これは日本の歴史を振り返れば、沢山の例があるのです。


自国の歴史を知らない日本人は、もはや日本の心を失いつつあります。


教育を変えなければ日本は滅びます。


気づいた者は、声をあげましょう。


よい記事をありがとう御座います。


雪 風 拝

2. Re:残心

>雪 風さん

王貞治が早実の頃、実兄に、ヒットを打ってもガッツポーズをするな。

相手に失礼だからといわれて以来世界の王に成長し引退するまでガッツポーズをしなかった。

先日も日本男子バレーの試合を見ていて、スパイクを決めた後強烈なガッツポーズをしているのを見て、あ、たいしたことないなと思いました。

結果、試合も負け五輪出場も逃しました。

ガッツポーズは裏を返せば己の弱さを見せています。


対戦相手を尊重すれば、ガッツポーズは絶対にしません。出せる物ではありません。

ちょっとだけかじった剣道、「残心」・・・好きです。

コメントありがとうございました。

3. 拍手喝采

御記事のご意見、誠に真を得ていると想います。

選挙と受験は受かってなんぼ

という考え方は、権力偏重・学力偏重になり

今の日本を歪めましたね。

自分の出来ることをやって、それを自分で評価し

さらに誰かのためになって社会貢献となり、

人を動かしたり、お金を貰えたりする。

自分だけの自己満足や、他者からの評価ばかりを

気にすることが、全てを見失わせています。

自他共にバランス良く評価し、結果は全てではない。

無駄な経験など一つもない。

私はそう想います。


4. Re:拍手喝采

>なべちゃりん(コメント・ペタ共にマイペース中)さん

>無駄な経験など一つもない。

言い得て妙でございます。

最新記事
フリーエリア
月別アーカイブ
カテゴリ
ブロとも一覧
フリーエリア
プロフィール

Wolfgeneral

Author:Wolfgeneral
訪問いただきありがとうございます。
何もありません。稚拙な記事以外は^^;
それでも閲覧したい方は自己責任でお願いします。
尚、後遺症が出ても一切の責任は閲覧者に帰するものとします。

フリーエリア
追記予定
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。